鑑賞本位のミュージカル ビリーエリオット(2017年)とは
PayPayが赤字必至で「100億円あげちゃうキャンペーン」をする理由
街中で「ピピッ!」と鳴る甲高い音を聴かない日がありません。すっかり普及したかのように思える電子マネーですが、世界各国と比べればまだまだ遅れをとっているといいます。
4月11日、経済産業省。この日に決めた目標は、2025年にキャッシュレス決済比率を40%にするという壮大なものでした。予定されている消費税増税に伴い、中小小売店への決済端末の購入費を助成するほか、キャッシュレス決済した消費者にポイントを還元するなど国を挙げて取り組む姿勢を示しています。
では、来日する少年合唱団には どんな影響が出るのでしょうか。少額の現金を持っていればいいのですから為替の手数料を節約できます。もちろん、滞在する先で、品揃え豊富なコンビニに立ち寄ることもあるでしょう。そんなとき、円に両替せずともスマートフォン一台で「ピピッ!」と買い物できれば快適に過ごせそうです。
では、「100億円あげちゃう!キャンペーン」で一躍業界の寵児となったPayPayについて みていきましょう。
・PayPayはキャンペーンに200億円+経常費+広告費を支払っています。手数料も2年半は請求せず赤字に陥るのは確実です。
・こうした大盤振る舞いが可能であるのは事実上の親会社ソフトバンクが1兆4000億円の利益を上げているからです。グループ率いる孫正義氏は本社のファンド化を目指しており、キャッシュレスサービスへの展開は その一環とみられます。
・「餌」を撒くことによって国民の情報を捉えることができます。これらのビックデータは将来、個人情報を管轄するデータバンクや企業等がもっとも欲すものとなるからです。そして、ソフトバンクにおいては、規約の改定は必要となりますが、人工知能におけるインプットにも活かせるでしょう。
・キャッシュレスサービスでPayPayは後発組です。キャンペーンが終了しても、定着さえすれば、規模の経済及び消費者ニーズに則った恒常的収入を得ます。寡占を図る初期費用として致しかたありません。
・店側におけるクレジットカードの手数料は5%程度とされますが、PayPayはこの水準を下回るでしょう。客に対しては2%~3%の還元率をキープするはずです。典型的な薄利多売といえます。このことはカードを所有しない若者や高齢者にとってみれば極めて魅力的な数字となります。
・現にPayPayは「銀行口座登録」を推奨していて、クレジットカード会社が収入を得る「後払い」(クレジットカード)の還元率を低く定めています。従って、以上の点から述べられるのは、PayPayにおける真の競合はVISAであって、MasterCardなのです。
幻の少年合唱団・クナーベンコアの呪縛
少年合唱が興ったのは我が国の歴史では昭和でした。それは教育の現場で培われており、代表的であるのが鉄腕アトムを歌った学校付きの少年合唱団です。残念ながら平成にかけ下降線を辿るものの、音楽的な魅力と系統は絶えず、今日も、私たちに訴えかけています。
・「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」。このうち、「令月」から「令」を、「風和ぎ」から「和」をとりました。
・特定の季語を暦に応用することは、五穀豊穣など四季折々(特に秋)との親和性が高く、またその伝統を引き継いできた日本の国柄に相応しいのか、検証が求められます。循環する季節の時間軸と、建造物のように積み重ねていく元号の時間軸は異なるからです。
・元号制定に携わる吉岡参与官は国会で以下の発言をしていました。「新たな元号の選定手続きにおきましては、元号に関し高い識見を有する者に候補名の考案を委嘱することとなります。その考案者は、国文学、漢文学、日本史学、または東洋史学等についての学識を有する方の中から委嘱することになると考えております」
・「俗用されているものではない」とする要件がありますが、令和はキラキラネームとしても一部名前に用いられています。
・懇談会メンバーを務めたのは作家・林真理子氏。この人選は異例です。以下、同氏コラムより。〈書棚から「日本古典文庫」の折口信夫訳『万葉集』上下巻を取り出した。 いつ買ったか憶えていないぐらい黄ばんだ本だ。その時々好きだった歌はページの端を折っていたのですぐにわかる〉
・1989年、小渕氏によって公表されたのが「平成」でした。このとき議題にのぼったのは「平成」「正化」「修文」の3案でありますが、 アルファベットの頭文字が「昭和」の「S」と重なり、ほか2案は候補にすらなりえませんでした。
・「令」は音で「レイ・ゼロ」とする意味合いも含まれることから、国書からの引用とともに制定前に記者会見などで繰り返し述べていた「新しい時代にふさわしい」と合致します。「和」については「昭和の日」を法制化するなどした改憲団体の影響でしょう。
従って実質的な議論はなかったとみられています。
一昨年4月、平成最後の少年合唱団として発足する運びとなっていたのがクナーベンコア少年合唱団。これは、ウィーン少年合唱団を模して国内の男子児童に「歌う機会」を提供するというものでしたが、オーディションの段階から定員に達しませんでした。
そもそも、ウィーン少年合唱に羨望の眼差しをもつ保護者・児童のニーズは一定度あります。世界のメディアから記事を書かれる その地位は将来性を鑑みても有為です。しかし、それは階層化に過ぎません。入団する為には語学はもっぱら、渡航費用を賄うだけの資金力が要ります。そして、それを用意する家庭しか入れさせることが叶わないからです。
ウィーン少年合唱団は市の裕福な児童たちが宮殿暮らしをしてきました。このことは民間とはいえ、近代社会において、中欧の伝統を継いでいった歴史的遺構を体現するものでありました。ステンガラスから陽が漏れる大聖堂で規則的に「祈る聖歌」を捧げるのなく、名物として旅する姿は、対外向けのブランディングに沿った役割と呼べます。ということは「前近代の象徴」こそ存在の意義付けであったのです。
翻って今は、旧支配層(前近代)に対し、財を得た新興資本・家(近代)がそれと同等の地位を要求する19世紀的現象がみられます。
ウィーン市に生まれ、名家で、金髪という封建制度が、「カネ」に取って替わったのです。
歌うなら自宅や学校で間に合っている。
既存の少年合唱団だってある。つまり、羨望させる場を提供しなければならなかったのです。
このことは令和にも当てはまるでしょう。
Kingoju『boys be ambitiobus2』が聞いて呆れる!来日 ウィーン少年合唱団
毎年5月ごろ、初夏の日本に歌声を携えやってくるウィーン少年合唱団。初来日から半世紀を数えて知名度は高く、親子三代で会場に足を運ぶ観客もいるといいます。我が国にとってはオーストリアで真っ先に思い浮かぶ音楽家です。
ところが、その名門少年合唱団にある「異変」が広がっています。追っかけを組織するKingojuという男のまわりでトラブルが絶えないのです。インターネット上で「boys be ambitiobus 2」(現在は休止)を発信するKingojuですが、そのキャラクターの裏の顔と呼ぶべきファンへの中傷も度々確認されています。
「まるで球体だね。横の方が大きいんじゃないかってみんな言ってる」
この発言は、来日に伴いファンクラブ主催の下に行われる「ウィーン少年合唱団・ファンの集い」に参加し、コンサートにも足繁く通う女性を指したものです。そのまま掲載しています。女性の容姿をあげつらう、悪質な言い方でしょう。何百、何千という曲を聴いても内面はブラックそのもの。これでは少年合唱の清心さと対比しうる存在です。
Twitter(現在は休止)でアニメーション作品「ガンダム」のグッズを自慢するKingoju。上に兄が2人、姉が1人、下に弟が1人いますが、2人の兄のうち、1人は長きにわたり精神疾患を患っています。心配です。
エスカレートする困った人物に、再び平常を崩さなければいいのですが。
いずれにしても岐路に立つウィーン少年合唱団です。